UR-U(ユアユニ)
総合コンサル学部 講師の竹花貴騎氏による講義
毎週木曜日 22:05~LIVE配信 *MUPうさぎ限定LIVE
税務知識について
~だれも教えてくれない税務知識~
①税理士への依頼
②経費の見直し
③未来経費対策
今は全国民副業時代、起業時代。
公務員副業あり説がでているくらい。
今までは終身雇用だったが、これからは経団連会長、トヨタ自動車の豊田社長も厳しいと言っている。
アメリカ(海外)ではクビです、と言われたら、
今日の15時までに段ボールにまとめて出て行ってください。
というのは普通にある。
自分で自分の価値を高める必要性がある時代。
今後、終身雇用は約束されない。
税務知識
皆さんは税理士に丸投げしていないですか?
税理士への依頼
税理士の仕事
・税金をしっかりと納めさせること
・税金額で税理士報酬は変わらない
100万支払わなければならなかった税金が40万円に減りました。
ところが税理士は報酬で得にならない。
%報酬でなく、一定の顧問報酬であり、税理士の報酬は変わらない。
税理士は士業で免許があるので、あまり攻めたくない。
だから、税理士が自分の会社のお金を守ってくれるのが税理士の仕事だと
思っていると、それは間違いです。
税理士への正しいスタンス
自らが指示を出す(経費科目等)
正しいスタンスは税理士に勘定科目の質問をしたり、領収書の内訳を教えてください。
というようなやり取りをされていると思いますが、そうではありません。
基本的なスタンスはあなたが税理士に指示を出すのが基本的なスタンスです。
指示を出している人がどれくらいいますか?
質問です。
例:再来月の決算で今期利益が1000万程度出てしまいそう。
あなたは次の選択肢のうち、何を選択しますか?
A:経費を増やすために車を買う
B:自分の関係会社に振り込む
C:BSを税理士に依頼し見直す
まずやるべき準備はBSを見直すことである。
では、どこを見直すべきでしょうか?
BS(貸借対照表)
資産:負債・純資産
右の部分で会社は資金を調達し、左の部分で調達した資金を運用
資産
株、現金、在庫、不動産など
負債
銀行からの借入や返済が必要なもの
純資産
資本金や利益余剰金など返済が不要なもの
資産について
資産を運用し、企業はお金を回収します。その回収するスピードに応じて流動資産と固定資産に分かれる。
流動資産:現金、売掛金、在庫
1年以内に回収できるもの
固定資産:建物、トラック、備品
1年以内に回収できないもの
負債は返済のスピードに加えて流動、固定に分かれます。
例
・不動産を買いました → 回収するのに時間がかかる
回収スピードが遅いのは固定資産になる。
・iPhoneを在庫しました → 店頭に置けばすぐに売れる可能性が高い
回収スピードが速いのは流動資産になる。
・B社がAさんにサービスをしました → 売掛金で来月に振り込まれる
回収スピードが速いので流動資産になる。
負債に関しても固定負債と流動負債がある。
返済が長いか早いか。
負債も資産と考え方は同じで資産も負債も2パターンある。
純資産とは株主のものであるため、投資の指標としては重要である。
BSとは?
会社にある財産の状態を表すもの
1000万円の利益が出そうな時、どうするか?
よく在庫一斉処分セールをする場合がありますが、あれは流動資産で売れ残っていると資産になり税金を支払う必要性がある。
一番やらなければならないのは固定資産の方をよく見た方がよい。
よく決算前にMacbookやカメラなどを買う企業があるが、そんなことはしなくてよい。
何が重要か?
例
ソフトウェア代が800万の資産がある。
しかし、そのソフトウェアは使用していない。
価値のないものは固定資産にならない。
固定資産台帳を見て、使っていないものがあれば固定資産から外す。
よくありがちなのが店舗です。
店舗がA、B、Cあります。
でも、コロナで店舗Aは潰れてしまいました。
BとCしか残っていない状態で店舗Aが資産に入っている場合がある。
すぐに店舗Aは資産から外してください。
税理士はそれを指導してくれません。
無理に決算前に何かを購入するのではなく、今一度決算書を見直してください。
固定資産台帳を見て、どういう内訳かしっかりとみて税理士に指示してください。
稼ぐ能力があるが守る能力がない方が多い。
工事等の見積の正しい行い方
事業をやる場合、ITでもオフィスが必要。
資本金1000万で起業。
利益が1億円あります。
1億円あるからオフィスを作りましょう!
現金が1億円無くなりました。
これは現金が無くなっただけで、資産としては現金がオフィスの固定資産に変わっただけ。
だから、税金は1億円の固定資産に対して支払わなければならない。
固定資産に入ると税金を支払う必要性がある。
黒字倒産に注意
見積に対して1式でなく、内訳を出してもらう。
工事見積:○○1式になっている。
全て固定資産に入ってしまう。
壁と床が繋がっていないもので10万円以下は固定資産にならない。
10万円以下の椅子は固定資産にならない。
だから、オフィス建設でも○○1式だと全てが固定資産になる。
内訳をしかりと出して、固定資産にならないものを分ける。
店舗譲渡/資産譲渡を行う
1億円で購入した店舗
第三者に4000万円で売却する。
→ 6000万の赤字になる
税務署が来ました。
1億円で購入して、何で4000万で販売しているのですか?
おかしくないですか?
→ コロナで実際に赤字なんです。今すぐにでも閉めたいんです。
でも、下記のような状況なので今やめても6600万円支払わなければなりません。
だから、4000万でも打倒だと思います。
A:家賃解約1年前予告
1ヶ月で300万の家賃 → 1年で3600万
B:運営委託契約10ヶ月前予告
解約料:毎月200万×10ヶ月 → 2000万
C:退去時契約がスケルトンで返却
スケルトン費用が1000万
A)3600万円+B)2000万+C)1000万
=6600万退去時に必要。
今やめても6600万支払わなければならない。
だから、4400万円で第三者の会社に売却するのは妥当。
このリスクを1億円背負って売却できないです。
だから、4000万の売却は妥当な価格です。
合理的な理由があれば、即座に否認はされない。
お互いに認識違いは税務調査でしっかりと協議してください。
再来月に決算が来てしまう!
どうやって車を経費で落とすことが出来るでしょうか。
A:車屋さんからリース契約を行っていただく。
B:車屋さんから5年落ちの車を購入する
前払い金でも支払う税金が変わってくる
- 最終月に支払いを行う
- 来年度も年払い
- 契約書を確認
変動しないものであることが必要。
節税という呼び方がおかしい、正しい申告をすることである。